あの黒くてカーカー鳴いてるカラスです。
カラスはハシブトカラスとハシボソカラスの2種類がいます。
両者の違いはその名前通りクチバシの太さが違います。
体もハシブトの方が一回り大きいです。
大きな違いの1つに食性の違いがあります。
太の方は肉食性が強く、細の方は植物性が強いです。
養鶏場や牛舎の家畜を襲ったりしてるのが太い方で、
畑で野菜をつついたりしてるのが細い方です。
どちらも人間にとって害獣な存在です。
これは田舎に限った話ではなく。都民のみなさまの生活環境を良くするために
東京都は都内に3万7000羽生息していたカラスを駆除して駆除して駆除しまくって
1万9000羽まで減らしました。約半数の駆除ってのはすごいです。
イヌやネコの殺処分には反対する方は多いですが
カラスの駆除に反対する人は少ないです。
愛玩動物の勝ち組っぷり凄いです、見た目とイメージというのは大事です。
僕は基本的に細い方しか狙いません。
肉食性の強い動物はあまり美味しくはないからです。
都市部でも山間部でもカラスは沢山見かけます。
カラスが多い理由は天敵が少ないからだと思います。
オオワシが天敵に上がりますが圧倒的に数が少ない。
カラスは共食いもします。太い方が細い方を食べます。
そういう意味では一番の天敵はカラス自身かもしれません。
猟師だって駆除目的以外ではあまりカラスを獲りません。
だってカラス食べるのってなんか嫌じゃないですか、気持ち悪いし。
僕は食べるけどね。
カラスです、丸裸になってます。
大きさはハトの3倍くらい、カモよりは小さいです。
黄色いのは脂です、脂が少ないです。
皮は頭と羽根ごと現場で剥いでいます。
羽根つきのカラスを持ってかえると嫁さんが怒るのと、
羽根つき皮を農家の方に差し上げると喜ばれるからです。
農家の方はカラス除けにのために畑に吊るしたりします。
農家の方がいなければ現場に埋めて投棄します。
解体します。
胸肉、モモ肉、手羽元に切り分けます。
カラスの大きさにたいしてとれる肉は少ない気がします。
スーパーで売ってる鶏肉がいかに巨大なのかよくわかる。
胸肉です、弾が貫通した痕です。
左から入り右に抜けてます。5.5mmの空気銃で撃ちました。
弾が回転しているので抜ける方は穴が大きくなります。
食べる部分に弾が当たるのはあまりよくありません。
今回はシチューにしました。
作り方は普通です、肉がカラスなだけです。
この時点でかなり美味しそうです。
僕はいつもある程度鍋で煮込んだら、
炊飯器に移して保温で月桂樹と一緒に1晩ほど放置します。
こうすることにより弱火でじっくり煮込むのと同じで肉が驚くほど柔らかくなります。
最大のメリットは火を使わないで放っとけば放っとく程美味しくなることですが、
最大のデメリットはご飯が炊けないことです。
生クリームをかけて、はい完成。
美味しそうでしょ?美味しいです。
胸肉はジビエ特有のクセがあります。
鳩やカルガモの胸肉に近いレバーっぽさがあります。
モモ肉は普通の鶏肉と食感、味ともに一緒です。
カラスって教えなければこれ食べた人みんな美味しいって言うと思います。