最近料理にはまっているます。
料理は楽しい、手間をかけるほど素材にこだわるほど正比例して美味しい料理ができる。
テールシチューを作りました。
テールは牛のしっぽです。
食べ終わった骨付きのテールをさらに煮込んで余分な肉を落とし
ハイターで漂白して天日干しして臭いを落とす。オブジェの出来上がりです。
どことなく風の谷のナウシカにでてきそうなフォルムです。
僕は神の存在をまったく信じていません、ついでに仏の存在も。
でもいろいろな動物を解体して内蔵や骨を見ていると、
生き物ってぜったい誰かが設計してるよなーーーって毎回思います。
テールシチューを作るために、まず調理に使う水を採りに山に行く。
山の湧き水です、冗談でもなんでもない。
オフロードバイクのおかげで歩かなくて済みます、便利!!
うちの近所には地元の人に有名な水スポットがある。
雨水を山が濾過した天然水。
水道水とは明らかに違う。
まろやかで優しい味がするので、飲食店のオーナーさんや地元の人がよくポリタンクで給水している。
牛のテール肉はスーパーでは売ってません、市場までいって精肉業者さんから直接購入します。
この市場と湧き水の山が正反対の位置関係にあるのが面倒くさい。
まず表面を焼きます、全面焼いて肉の旨味を逃がさないようにします。
ちなみにこの鉄フライパンは葉山にあるクック&ダインさんで購入しました。
鉄で焼くと肉は驚くほど美味しくなります。
この鉄フライパンの存在を知ったその日に購入し、
ずっと最高だと信じて使っていたティファールを捨てました。
道具1つで味が良くなります、価値観が変わります。
でもこれは実際に経験してみないと分からないことだと思います。
いきなりざっくり飛ばしますが、
あとは月桂樹とか玉ねぎとかいろいろ入れて深鍋で24時間煮込むだけです。
こまかいレシピが気になる人はネットでググってください。
付け合わせにマッシュポテトを作りました。
材料は生クリームと塩こしょうとイモだけですが、
滑らかな舌触りにするのに手間と時間と根気がいります。
こし器でこしてシチューを食べる直前に仕上げます。
うちの嫁はジャガイモのゴロゴロ感が苦手なので滑らかにしてあげます。
マッシュポテトと同時に人参を茹でて、ガーリックトーストも作る。
ガーリックトーストはよく作るので手慣れたものです。
はい、完成。
いままで作った料理の中で一番美味しかった。
嫁もまったく同じ感想をしてくれたのが嬉しかった。
自分で言うのもなんだけど、その辺のチェーン店のレベルはとっくに超えてる。
個人経営の味にこだわってる店に肩を並べるとは言えないけど、足元にも及ばないとも思わない。
ここまでこだわって料理をする理由は、幸せになりたいからだ。
大げさな話じゃない、変な宗教にはまってるわけでもない、でも本気でそう思ってる。
美味しいものを食べるだけで人は心が豊かになる。
心が豊かになれば心にゆとりもでき、それが仕事にも反映される。
どこの共働き夫婦も同じだろうけど、僕も嫁もけっこうハードな仕事をしている。
幡野夫妻では次の日も仕事の場合、帰宅時間が20時を過ぎたらお互いの体力を考えて料理はせず、
コンビニやほっともっとで弁当を購入したり、外食をするという「20時ルール」があった。
これはこれで楽なんだけど「20時ルール」をやると不思議と夫婦喧嘩が増えることに気付いた。
夫婦喧嘩というよりも、僕が一方的にイライラするだけ。
体力の温存が目的だったのに、仕事が遅くなること自体にイライラするようになってしまったからだ。
嫁の疲労など考えず「仕事遅いんだよ!!」と僕は思ってしまい、
僕のイライラを察知して嫁は無言になる悪循環だ。
食事の内容をおろそかにしていたら心まで貧しくなって家庭環境まで悪くなる、それに気付いた。
子どもが出来る前にこのことに気付いて本当によかったと思う。
元教師で料理研究家の土岐山協子さんは
「問題のある子どものほとんどは食生活がみだれている
日本の教育を変えるには、母親を変えることであり、料理を変えること」と述べている。
社会問題を扱うルポライターの鈴木大介さんも著書「再貧困女子」にて
問題のある家庭の特徴として食生活の乱れを指摘している。
食事は腹を満たすだけのものじゃなく、心を満たすためのものだと僕は思う。
だから最近は嫁さんの朝ご飯や昼ご飯まで作るようになった。
嫁にいい仕事をして欲しいためと、なによりお互いの心を豊かにするためだ。
良好な家庭、それが僕にとっての幸せの価値観だからだ。
なので最近は朝ご飯と嫁さんのお昼ごはんまで作るようになった。
この日は肉巻きおにぎり。
この日はシータとパズーが洞窟で食べてたパン。
半熟の目玉焼きが最高に食べにくいって不評だった。
朝30分早く起きるだけで、料理はできる。
不評だったラピュタパンなんて5分でできた。
嫁がネコエプロンをプレゼントしてくれた。
ネコがかわいい。ポケットからひょこっと顔を出しています。
胸にスプーンホルダーがある優れもの。
取材で飲食店に行く機会が多いんだけど、
洋食のお店ではだいたいシェフが胸にスプーンさしてるんだよね。
ぐっと料理が出来そうな男になったきがする。
うれしい、ますます料理を頑張ってしまいそうだ。
ホームセンターの従業員っぽく見えるのは気にしない。