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Channel: 幡野広志のブログ
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手間のかかる食事。

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山でイノシシを狩ってレモンバターでステーキにして食べて、
渓流でニジマス釣ってムニエルにして食べて、
おじいちゃんが畑で育てた無農薬野菜を収穫して茹でて食べる。
手間がかかるけど美味しい。





ひ孫

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妻のおじいちゃんの家に息子を連れて行った。
抱いてもらうと「重い、重い。」と言いながらもうれしそうだ。
命が繋がる大切さの話をしてくれた。

だんだんと昔話にシフトして言っていつの間にかB29とP51による空襲体験の話になった。
ここまでは想定内だったけどいつの間にか徳川家康の話にシフトして最終的に卑弥呼の話になった。
初ひ孫を抱くおじいちゃんは饒舌だった。

沐浴とミルク

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毎朝5時に起きてミルクをあげる。
朝の柔らかい光の中でみる息子が好きなので苦ではない。
息子を抱いて近所を散歩して、沐浴させる。
息子が生まれる前とはガラッと日常が変化して楽しい。
感情や考えることが変わったので、撮る写真も変わってきた。

水鉄砲

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水鉄砲で遊ぶ。
傘を盾にしつつ水鉄砲を構える特殊部隊スタイルの子どもに狙われる。
レンズが濡れ出したときがこの日のハイライト。

人の子育てを批判する人々。

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セミの抜け殻をたくさん拾った。
息子の服につけて自宅に持ち帰ったら妻に叱られた。
セミの話はともかく、子育ては人に叱られることが多い。
原因の一つに昔の常識は今の非常識という現実があることだ。
「昔はこうだったのよ、昔はこんな便利なもの無かったのよ。」なんてワードは耳でタコが子育てするぐらい聞いた。
温故知新という言葉は大切だけど、この手の人たちは知新の部分が決定的に抜け落ちて温故の部分だけを押し付けてくる。
心の中で「サンキュー!!でもそれ迷惑です。」って温故人さんに言っている。
少し前まで後頭部の形が良くなるようにうつぶせ寝が良い事とされていたが、窒息死するリスクが高いのでうつぶせ寝はやめましょうと今ではアナウンスされる。
今では当たり前の紙おむつも「使い捨てなんてけしからん、ちゃんと布おむつを洗え!!」と発売当初は批判されていた。
逆に現在では「犬の散歩か!?」と批判の対象になっている迷子ヒモは30年後に必需品になっているかもしれない。
キラキラネームもパパママって呼ばせる行為もポケモンGOもタトゥーだってみんなそうだ。価値観なんて時代で変わる。
育児書やネットで子育てのことを検索するとまったく正反対の意見が書かれている事が多い。
一方が過去に生きてて、もう一方が未来に生きているかもしれない。
見ず知らず誰かの意見に左右されていてはダメで、自分で考えて自分で責任を持たなくてはいけない。
それにはやっぱり温故の部分も知新の部分両方とも必要で、温故知新人にならなくてはいけない。
見ず知らずの誰かが責任とってくれるわけじゃないし。
このへんは作家と作品の関係性にも通じるところもある。
そんなことを妻の顔色を伺いつつ、爪に苦戦しながら息子の服から抜け殻を外しながら考える。

水中撮影。

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初めての水中撮影。
前日に息子をモデルにお風呂でテスト撮影。
翌日に本番、遊びっぽい装備だけど仕事です。
むしろわりとハードな撮影です。

お食い初め

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お食い初めをやった。
子どもが一生食べ物に困らないように願う儀式だ。
ケーキ入刀後に新郎がほぼ100%の確率で大盛りのケーキを新婦から食べさせられ、招待客の笑いを誘う予定調和丸出しのファーストバイトに似てる。

鯛はめでたい、黒豆はマメに働くように、梅干しはシワシワになるまで生きられるようにと、ただのダジャレを伝統という言葉一つで祝い膳を疑問を許さず用意するのはあまり時代に合っていない気もする。
この日のためだけに使い道のない漆の器を買う気にもなれない。

ダジャレで縁起担ぎするなら、祝いベビーベットとかもあっていい。
ふとんが吹っ飛んだにこじつけて吹っ飛ぶほど成長しますようにとか。

猪突猛進するよう願ってお父さんが獲ってきたイノシシをスペアリブにしてあげたらスペアリブを握ってぶんぶん振り回していた。

お茶

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「百年乃茶」という美味しいお茶をいただく。
樹齢100年を超えるお茶の樹から採れる葉だそうで、ほのかに優しい甘みがある。
職人の美しい所作は撮影していて一番テンションが上がる。
とても気に入ったのでお土産に購入していった。

キツネの毛皮つくり。

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林でキツネが死んでいた。
道路が近かったのでおそらく車にはねられたのだと思う。
いろいろな動物ににつつかれて体はボロボロだったけど尻尾は綺麗な状態だった。
ナイフで尻尾を切って川で骨を抜き、余分な脂や肉を削いだあとミョウバン水に一週間浸けて毛皮をつくった。
国産の天然キツネの毛皮。
素晴らしく手触りがいい。
動物の命って不思議だ、死んだとたん他の動物の食糧になったり、毛は鳥の巣作りに使われたりする。キツネを食べた動物も鳥もまた生きているキツネに命を狙われたりする。
お互いがお互いを支える相互扶助のような関係、不思議だ。

日本刀。

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義実家の蔵からサムライソードが出てきた。

軍鶏と採卵鶏を絞めて解体した話。

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軍鶏です、初めてみましたが眼光が鋭くて強そうです。
それもそのはず、軍鶏はオス同士のどちらかが死ぬまで戦う闘鶏用の鶏。
肉本来のうまみがあって、軍鶏鍋でも有名な高級ブランド鶏。
今回はこの軍鶏をさばきました。

血が苦手な人はここから先は読まない方がいいです。
コンビニのフライドチキンもスーパーの鶏肉もこの先に書く経緯があってみなさんの口に入ってます。

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一昨日、東京都あきる野市でニワトリをさばくワークショップが開催された。
このワークショップはLIFE DESIGN VILLAGEという団体が主催しており、
今年の3月に吉祥寺で開催された僕の狩猟トークショーを主催してくれた団体でもある。

講師は罠シェアリングでお馴染み五日市猟友会のイクメン猟師の小川くん。

僕は今回解体のサポートをするために参加した。
ニワトリなんてさばいたことないけど、カモは多くさばいてるから大丈夫だと思う。

参加者は3歳~58歳と幅広く、定員をオーバーした20名弱が参加した。
男女比は6対4ぐらいで、小学生以下の子どもは3人いた。

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ニワトリをさばく前にニワトリのことを10問のテスト形式で勉強した。
上の写真は小学生参加者の答案用紙。
講師が説明したものをしっかりメモしている。


卵を産むニワトリと、食肉用のニワトリは種類が違う。
卵を産むニワトリは採卵鶏、食肉用は主にブロイラーと呼ばれる。
どちらに生まれても過酷な運命が待っている。

採卵鶏はヒヨコの段階で卵を産むことのないオスは選別されて廃棄処分される。
卵を産むためのニワトリなので肉があまり付かないため、
育てても肉の収穫量が少ないので利益にならないからだ。
生まれたその日に採卵鶏のオスは死ぬ。

生き残ったメスも過酷だ、積み上げられた狭いゲージに何匹も詰め込まれる。
上のゲージから糞が落ちてくるなか卵を毎日産む。
人間で例えるなら満員電車の天井からウンコが降ってくる状態だ。

イエロー色の黄身よりもオレンジ色の黄身が新鮮で美味しいだろうと、
消費者が勘違いするので餌には着色料が入っている。

2年ほどで卵を産まなくなったら、廃棄処分される。
ブロイラーに比べ肉量が少なく肉質も硬いので、
食肉用には適さずミートボールなどの加工品になったりペットフードになったりする。

そんな大変な状態から出荷された卵が1パック198円でスーパーで安売りされる。


食肉用のブロイラーも過酷だ。

ブロイラーも満員電車のように鶏舎に詰め込ませる、運動させないためだ。
そして成長ホルモンが入った高カロリーの餌を与えられブクブクと太らせる。
自分の足で歩くことはおろか、立てなくなるほど太らせたものがブロイラーだ。
だからスーパーで売られる鶏肉は大きく柔らかく、収穫量が多いので安い。
レストランでよく見る「若鶏のステーキ」なんて生後50日前後のものだ。

鶏にとってストレスが少ない平飼いや無理のない成長をさせれば、
広い土地代などのコストが上がり、生産量が減るので販売金額が上がる。

ここまで読んで鶏かわそうって思っても、卵が1パック600円になったり、
もも肉が100g500円だったら怒るでしょ。
コンビニのチキンが700円とかするの、買わないっしょ?

激安スーパーを夕方の報道番組で特集して、安いことが良いことのように煽り、
安さを消費者が求めた結果がこれだ。

ちなみに卵のサイズのSとかMとかLとか。
これ黄身の大きさは変わらないです、でも殻の大きさは違います。
この大きさの違いは鶏の年齢です、若い鳥ほど卵が小さくなります。
LLサイズなんて産み出したら廃鶏直前です。

ちなみにペットとして飼われた鶏は10年ほど生きるそうです。
小学校でも鶏とか飼ってたと思うけど、死んだ記憶って少ないでしょ。
経済動物というのは過酷です。

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今回の鶏は軍鶏と採卵鶏の半々ぐらい。
ネットショップで調べると軍鶏肉は1kgで5000円くらいする、採卵鶏の廃鶏は1kg500円。
テストの成績上位者が軍鶏を手に入れた。

気性の荒い軍鶏も逆さにされると大人しくなる。
逆さにされても強そうだ、爪は槍のように鋭く、羽は鎧のように硬い。

僕が桃太郎ならキジなんかスカウトしないで軍鶏をスカウトする。
軍鶏2匹と人間1人が本気で勝負したら人間は負けると思う。
ただ軍鶏同士で喧嘩しちゃうんだろうけど。

小さな子どもでも逆さにすれば軍鶏を持てる。
それくらい逆さ吊りは大人しくさせることができる。

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採卵鶏の入っていたゲージに卵が落ちていた。
鶏は糞も尿も卵も同じ穴から出てくるので卵には糞がついている。
まだほんのりと暖かく、しっかりと糞の臭さがある。
うずらの卵と同じくら小さい卵があったので、まだ若い採卵鶏がいるようだ。

ちなみに鶏が毎日卵を産むのは人間でいう排卵、つまり生理なのだ。
だからオスがいようがいまいが卵を産む。

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にわとりを絞める。

絞め方はいろいろな方法があるけど今回は首を回して首の骨を折り、
首を落としてそのまま血抜きをするという方法をとった。
ちゃんと教えれば子どもでも簡単にできる。

子どもにナイフもたせて危ないって思われそうだけど、
大切なのは危ないからこそ大人がちゃんと見守って経験させることだ。
危ないからナイフから遠ざけることじゃない。
僕からすればナイフを扱ったことのない大人がナイフを持った時の方が恐怖を感じる。

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頭を落として血を抜いたらお湯につけて毛穴を開かせる。
こうすることで毛が抜けやすくなり、毛が濡れることで風で飛ばなくなる。

採卵鶏は簡単に毛が抜けるけど、軍鶏は毛が固くて抜くのが大変だった。
つぎに軍鶏を解体する機会があったらペンチと毛抜きを用意しようと思う。

毛を抜いたらバーナーで表面を炙り、細かい毛を焼く。
このときにほんのり美味しそうな匂いがする。
頭と毛が無くなると、食料っぽくなってくる。

ここから解体作業に入っていく。

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足を外す、アキレス腱を切って骨を折るようにねじればナイフが簡単に入る。
足が無くなった鶏は完全にクリスマスに出てくるような丸焼きの形だ。

もも肉、むね肉、手羽と切り分ける。
説明してあげればみんなスイスイできる。
解体なんて難しいものではないのだ、やってみれば誰でもできる。
僕だって初めて鶏をさばいた。

食べられる内臓のレバー、砂肝、心臓(ハツ)、肺(フワ)を取り出して切り分ける。
採卵鶏には卵の黄身だけの状態のものが入っている。
きんかんって呼ばれるもので甲州鳥モツ煮に必ず入っているものだ。

じつはこのきんかん、生で食べるととんでもなく美味しいんです。
濃厚な味がします、僕が今まで食べた卵の中でダントツで一番うまいです。
廃鶏のきんかんが今までの人生で一番美味いってのも皮肉な話ですけど、本当に美味しいです。
ただ生の状態で食べる機会はこういう場しかないんですよ、残念。

切り分けた肉と内臓を参加者に持って帰ってもらい、今回のワークショップは終了。

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今回のワークショップで一番印象的だったのは子どもの存在だ。
3人の子どもがいて一番年上の子が9歳か10歳くらいかな?

会場となった古民家で飼っているネコには優しく接していながらも、
大人が躊躇するような作業もしっかりとこなしていた。

自分でメモを取りながらしっかり説明を聞いていて、
でもみんなから注目されると恥ずかしがってしまうかわいい子だった。

大人顔負けの部分と、子どもらしさがある子だった。
理解がない人からすれば変わった子って言われそうだけど、僕は親の食育の賜物だと感じた。

食育が大切だ。

こういうワークショップを開催すると必ずと言っていいほど「残酷だ。」と非難される。
ビーガン主義の人に言われるのはまだ理解できる。(それでも言い返せるけど。)

鶏がどういう経緯で生きて、どういう工程で肉になるのかを知ることも理解もしないで、
鶏肉や卵を使用した料理を食べているような人に「残酷だ。」と言われると疑問を感じる。
風俗に行ってやることやった後に「こんな仕事しちゃダメだぞ。」説教しちゃうおっさんと変わらん。

そういう人たちにも食育が必要だ。

お茶

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「百年乃茶」という美味しいお茶をいただく。
樹齢100年を超えるお茶の樹から採れる葉だそうで、ほのかに優しい甘みがある。
職人の美しい所作は撮影していて一番テンションが上がる。
とても気に入ったのでお土産に購入していった。

キツネの毛皮つくり。

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林でキツネが死んでいた。
道路が近かったのでおそらく車にはねられたのだと思う。
いろいろな動物ににつつかれて体はボロボロだったけど尻尾は綺麗な状態だった。
ナイフで尻尾を切って川で骨を抜き、余分な脂や肉を削いだあとミョウバン水に一週間浸けて毛皮をつくった。
国産の天然キツネの毛皮。
素晴らしく手触りがいい。
動物の命って不思議だ、死んだとたん他の動物の食糧になったり、毛は鳥の巣作りに使われたりする。キツネを食べた動物も鳥もまた生きているキツネに命を狙われたりする。
お互いがお互いを支える相互扶助のような関係、不思議だ。

日本刀。

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義実家の蔵からサムライソードが出てきた。

軍鶏と採卵鶏を絞めて解体した話。

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軍鶏です、初めてみましたが眼光が鋭くて強そうです。
それもそのはず、軍鶏はオス同士のどちらかが死ぬまで戦う闘鶏用の鶏。
肉本来のうまみがあって、軍鶏鍋でも有名な高級ブランド鶏。
今回はこの軍鶏をさばきました。

血が苦手な人はここから先は読まない方がいいです。
コンビニのフライドチキンもスーパーの鶏肉もこの先に書く経緯があってみなさんの口に入ってます。

イメージ 2

一昨日、東京都あきる野市でニワトリをさばくワークショップが開催された。
このワークショップはLIFE DESIGN VILLAGEという団体が主催しており、
今年の3月に吉祥寺で開催された僕の狩猟トークショーを主催してくれた団体でもある。

講師は罠シェアリングでお馴染み五日市猟友会のイクメン猟師の小川くん。

僕は今回解体のサポートをするために参加した。
ニワトリなんてさばいたことないけど、カモは多くさばいてるから大丈夫だと思う。

参加者は3歳~58歳と幅広く、定員をオーバーした20名弱が参加した。
男女比は6対4ぐらいで、小学生以下の子どもは3人いた。

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ニワトリをさばく前にニワトリのことを10問のテスト形式で勉強した。
上の写真は小学生参加者の答案用紙。
講師が説明したものをしっかりメモしている。


卵を産むニワトリと、食肉用のニワトリは種類が違う。
卵を産むニワトリは採卵鶏、食肉用は主にブロイラーと呼ばれる。
どちらに生まれても過酷な運命が待っている。

採卵鶏はヒヨコの段階で卵を産むことのないオスは選別されて廃棄処分される。
卵を産むためのニワトリなので肉があまり付かないため、
育てても肉の収穫量が少ないので利益にならないからだ。
生まれたその日に採卵鶏のオスは死ぬ。

生き残ったメスも過酷だ、積み上げられた狭いゲージに何匹も詰め込まれる。
上のゲージから糞が落ちてくるなか卵を毎日産む。
人間で例えるなら満員電車の天井からウンコが降ってくる状態だ。

イエロー色の黄身よりもオレンジ色の黄身が新鮮で美味しいだろうと、
消費者が勘違いするので餌には着色料が入っている。

2年ほどで卵を産まなくなったら、廃棄処分される。
ブロイラーに比べ肉量が少なく肉質も硬いので、
食肉用には適さずミートボールなどの加工品になったりペットフードになったりする。

そんな大変な状態から出荷された卵が1パック198円でスーパーで安売りされる。


食肉用のブロイラーも過酷だ。

ブロイラーも満員電車のように鶏舎に詰め込ませる、運動させないためだ。
そして成長ホルモンが入った高カロリーの餌を与えられブクブクと太らせる。
自分の足で歩くことはおろか、立てなくなるほど太らせたものがブロイラーだ。
だからスーパーで売られる鶏肉は大きく柔らかく、収穫量が多いので安い。
レストランでよく見る「若鶏のステーキ」なんて生後50日前後のものだ。

鶏にとってストレスが少ない平飼いや無理のない成長をさせれば、
広い土地代などのコストが上がり、生産量が減るので販売金額が上がる。

ここまで読んで鶏かわそうって思っても、卵が1パック600円になったり、
もも肉が100g500円だったら怒るでしょ。
コンビニのチキンが700円とかするの、買わないっしょ?

激安スーパーを夕方の報道番組で特集して、安いことが良いことのように煽り、
安さを消費者が求めた結果がこれだ。

ちなみに卵のサイズのSとかMとかLとか。
これ黄身の大きさは変わらないです、でも殻の大きさは違います。
この大きさの違いは鶏の年齢です、若い鳥ほど卵が小さくなります。
LLサイズなんて産み出したら廃鶏直前です。

ちなみにペットとして飼われた鶏は10年ほど生きるそうです。
小学校でも鶏とか飼ってたと思うけど、死んだ記憶って少ないでしょ。
経済動物というのは過酷です。

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今回の鶏は軍鶏と採卵鶏の半々ぐらい。
ネットショップで調べると軍鶏肉は1kgで5000円くらいする、採卵鶏の廃鶏は1kg500円。
テストの成績上位者が軍鶏を手に入れた。

気性の荒い軍鶏も逆さにされると大人しくなる。
逆さにされても強そうだ、爪は槍のように鋭く、羽は鎧のように硬い。

僕が桃太郎ならキジなんかスカウトしないで軍鶏をスカウトする。
軍鶏2匹と人間1人が本気で勝負したら人間は負けると思う。
ただ軍鶏同士で喧嘩しちゃうんだろうけど。

小さな子どもでも逆さにすれば軍鶏を持てる。
それくらい逆さ吊りは大人しくさせることができる。

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採卵鶏の入っていたゲージに卵が落ちていた。
鶏は糞も尿も卵も同じ穴から出てくるので卵には糞がついている。
まだほんのりと暖かく、しっかりと糞の臭さがある。
うずらの卵と同じくら小さい卵があったので、まだ若い採卵鶏がいるようだ。

ちなみに鶏が毎日卵を産むのは人間でいう排卵、つまり生理なのだ。
だからオスがいようがいまいが卵を産む。

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にわとりを絞める。

絞め方はいろいろな方法があるけど今回は首を回して首の骨を折り、
首を落としてそのまま血抜きをするという方法をとった。
ちゃんと教えれば子どもでも簡単にできる。

子どもにナイフもたせて危ないって思われそうだけど、
大切なのは危ないからこそ大人がちゃんと見守って経験させることだ。
危ないからナイフから遠ざけることじゃない。
僕からすればナイフを扱ったことのない大人がナイフを持った時の方が恐怖を感じる。

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頭を落として血を抜いたらお湯につけて毛穴を開かせる。
こうすることで毛が抜けやすくなり、毛が濡れることで風で飛ばなくなる。

採卵鶏は簡単に毛が抜けるけど、軍鶏は毛が固くて抜くのが大変だった。
つぎに軍鶏を解体する機会があったらペンチと毛抜きを用意しようと思う。

毛を抜いたらバーナーで表面を炙り、細かい毛を焼く。
このときにほんのり美味しそうな匂いがする。
頭と毛が無くなると、食料っぽくなってくる。

ここから解体作業に入っていく。

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足を外す、アキレス腱を切って骨を折るようにねじればナイフが簡単に入る。
足が無くなった鶏は完全にクリスマスに出てくるような丸焼きの形だ。

もも肉、むね肉、手羽と切り分ける。
説明してあげればみんなスイスイできる。
解体なんて難しいものではないのだ、やってみれば誰でもできる。
僕だって初めて鶏をさばいた。

食べられる内臓のレバー、砂肝、心臓(ハツ)、肺(フワ)を取り出して切り分ける。
採卵鶏には卵の黄身だけの状態のものが入っている。
きんかんって呼ばれるもので甲州鳥モツ煮に必ず入っているものだ。

じつはこのきんかん、生で食べるととんでもなく美味しいんです。
濃厚な味がします、僕が今まで食べた卵の中でダントツで一番うまいです。
廃鶏のきんかんが今までの人生で一番美味いってのも皮肉な話ですけど、本当に美味しいです。
ただ生の状態で食べる機会はこういう場しかないんですよ、残念。

切り分けた肉と内臓を参加者に持って帰ってもらい、今回のワークショップは終了。

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今回のワークショップで一番印象的だったのは子どもの存在だ。
3人の子どもがいて一番年上の子が9歳か10歳くらいかな?

会場となった古民家で飼っているネコには優しく接していながらも、
大人が躊躇するような作業もしっかりとこなしていた。

自分でメモを取りながらしっかり説明を聞いていて、
でもみんなから注目されると恥ずかしがってしまうかわいい子だった。

大人顔負けの部分と、子どもらしさがある子だった。
理解がない人からすれば変わった子って言われそうだけど、僕は親の食育の賜物だと感じた。

食育が大切だ。

こういうワークショップを開催すると必ずと言っていいほど「残酷だ。」と非難される。
ビーガン主義の人に言われるのはまだ理解できる。(それでも言い返せるけど。)

鶏がどういう経緯で生きて、どういう工程で肉になるのかを知ることも理解もしないで、
鶏肉や卵を使用した料理を食べているような人に「残酷だ。」と言われると疑問を感じる。
風俗に行ってやることやった後に「こんな仕事しちゃダメだぞ。」説教しちゃうおっさんと変わらん。

そういう人たちにも食育が必要だ。

沖縄

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動画の撮影で沖縄に行く。
沖縄に行くって言うと大体羨ましいって言われる、けど実際嬉しい。
仕事だよって思いつつも都内で仕事するのと沖縄で仕事するのじゃ気分は違う。
電動スタビライザーなる機材をレンタルした。
これがあると歩いても手ブレすることなく撮影ができる。
人が多い日曜日の高尾山で練習してたんだけど、このセットで撮影しているとみんな道をあけてくれる上にカメラを向けてもみんな嫌な顔しない。
見慣れない道具を不思議そうに見つめてる。
写真よりも動画の方が撮りやすいかもしれない。

獲物山

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「獲物山」という本が発売されました。
服部文祥さんの飾りと嘘の無い率直な言葉が響きます。
キュレーションサイトのような銃の知識や情報を集めただけのHow to本やカタログ本まがいではなく、生きること(つまり食べること)死ぬことってどういうことだろう?と問いかける内容の本です。
多くの写真家が撮影していて、僕もそのなかの1人として微力ながら力添えしてます。
微力と謙遜しつつも表紙写真は僕です。てへへ。
みなさま書店で見かけたら手にとってみてください。

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離乳食。

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息子が離乳食を食べはじめた。
妻が離乳食をつくり、冷凍庫にストックし食べるときはレンジで温めて食べる感じ。
順調に成長してくれておめでたいことだし妻には感謝ばかりなんだけど、問題は離乳食のルックスだ。
どうみてもカルピスとオレンジのシャーベットに見える。とくに酔っ払っていると確実に間違う。
先日酔い覚ましにカルピスシャーベットと思ってかじったのはガチガチに凍ったおかゆの離乳食だった。
オレンジのシャーベットに見えるのは人参の離乳食だ、両方とも味は全くない。
別の意味で酔いが覚めたので結果は良かったと思う。

元旦に気づいたこと。

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お年玉に世界各国の紙幣を一緒に入れると子どもは大喜びすること。
獅子舞の中は湿ったおじさんということ。
髪型で人は変わるということ。
2017年の元旦に気づいたことです。

バイクで狩猟に行く。

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バイクで狩猟に行くのは寒い、どれくらい寒いかというとドリンクホルダーに差したペットボトルの麦茶が凍るぐらい寒い。
寒いけど車で行く狩猟とはまた違った楽しさがあり、突き刺すような寒さが心地よかったりする。
初日の出を拝みつつ猟場へと走り、冷たい風でキンキンに冷えた散弾銃に弾を込めて獲物に狙いを定める。
とり年の元旦に綺麗な真鴨が獲れた。
一羽もあればで充分なので安全運転で帰る。
翌日、空薬莢をポケットに入れたまま洗濯機に入れてしまい洗濯物を干す妻に怒られてしまう。
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