原付で東京から名古屋まで行ってきた。
片道360km、制限速度30kmの旅だ。
片道360km、制限速度30kmの旅だ。
原付長距離の旅って10代後半か20代前半でやることなんだろうけど30代半ばでやっても楽しい。
轢かれて死んだタヌキ、川で練習する競艇、ドクターヘリで搬送される人、風力発電所の落書き、原子力発電所の高い壁、水門の造形美、採石場の美しさ、ホタルの光。
飛行機のファーストクラスや新幹線のグリーン車両で移動していたら目に入らないものを沢山見ることができた。
もちろんファーストクラスに乗らないと分からない世界もある、乗ったことないから知らないけどきっとある。
日本中のいろいろな場所に行くけど場所ごとの点でしか見ていなかったことに気づいた。
これからはじっくりと線で見てみようと思えるいい旅だった。
これからはじっくりと線で見てみようと思えるいい旅だった。
知らない世界を知り経験できるのが旅の醍醐味なんだと思う。
名古屋への往路の旅は景色を中心に写真を撮った。
東京への復路の旅は知らない人に話しかけて写真を撮ることを心がけた。
東京への復路の旅は知らない人に話しかけて写真を撮ることを心がけた。
写真学生の時こんな課題があったら自信の無さとコミュニケーション能力の低さで食べたモーニングを吐いてしまいそうなものだけど、いまじゃ知らない人に話しかけて写真を撮ることなんて朝飯前だ。
何人か撮影させてもらったけど一番印象に残っているのは土産物店の女将だ。
店内で食事をしたあと撮影させてもらい、会計してお店を出るとき「じゃ、写真を送りますね。」と軽く伝えた。
店内で食事をしたあと撮影させてもらい、会計してお店を出るとき「じゃ、写真を送りますね。」と軽く伝えた。
女将さんはそれに驚いたようで店内にあった地元の銘菓を送料代わりと言ってもたせてくれた。
こちらからすれば写真を送るのは当然だと思っているので困ったけど、断るのも失礼なのでありがたく頂戴した。
こちらからすれば写真を送るのは当然だと思っているので困ったけど、断るのも失礼なのでありがたく頂戴した。
この人柄の良さに驚いた、どこの馬の骨かカモシカの骨かわからない人間に写真を撮らせてお土産まで渡す。
僕がウソをついていると思わないのか、それとも長年の客商売で相手のウソなんて見抜けるのか。
僕がウソをついていると思わないのか、それとも長年の客商売で相手のウソなんて見抜けるのか。
帰宅して写真をプリントすると人柄の良さが表情に出ていた。
最後までカラープリントにするかモノクロプリントにするかで悩んだ。
最後までカラープリントにするかモノクロプリントにするかで悩んだ。
よろこんでくれるといいなぁ。