息子への手紙。 プレゼント。
お父さんはいま34歳です、優くんはいま1歳6ヶ月です。これを読む優くんは何歳になっているかな?先月お父さんの体にガンという大きな病気が見つかってしまいました。ガンという病気にはいろいろな種類があるのだけど、お父さんのガンは残念ながら現在の医学では治すことができないものです。少しでも元気になって優くんとお母さんとまた一緒に遊べるように一生懸命頑張っています。優くんに教えてあげたいことがお父さんにはいっ...
View Article余命の話。
多発性骨髄腫という聞きなれない診断が下された、血液のガンの一種らしい。日本人の10万人に5~6人が罹患し、ガン患者全体では1%未満の罹患率。ほとんどの患者が高齢者で30代で患うのは非常に稀のようだ。現代の医学では治すことは不可能とされている、ガーン。前々から知っているように書いてるけど、全てGoogleの受け売りだ。治すことができないので延命治療ということになる。ガンには1~4までのステージと呼ばれ...
View Article「interview」
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=950357021783420&id=100004273925650¬if_id=1515672723989980¬if_t=tagged_with_storyワタナベアニさんの新しい定期購読マガジン「interview」の記念すべき1人目になりました。定期購読なんですが、1人目なのでアニさん...
View Article奇跡の水でガンを治す。
末期ガンに絶望していたけど奇跡の水の存在を奇跡的に知った。大学病院のすぐ近くの駐車場の看板なので奇跡の水との出会いは奇跡ではなく必然だったのかもしれない。中学生のころ聴いていた「奇跡の地球」はこのために繋がっていたのかも。すぐにでも今の治療を中止して奇跡の水を飲み生き延びようと思う。炊飯も料理もお風呂も、金魚の水も奇跡の水にしよう。息子よ、妻よ、金魚よ、お父さん頑張るぞい!!そんなわけない。...
View Articleモンスター患者。
救急隊員が自販機で飲み物を買い、水分補給したことがクレームに繋がったと話題になった。検査と治療の日々をボケッと口からヨダレを垂らしてすごしているんだけど、先日イライラした患者に怒鳴られている若い看護師さんを見かけた。患者の健康のために働くのに、患者からの理不尽なハラスメントに耐える姿があまりに可哀想だった。心が折れていないか心配だったので別の看護師さんに大丈夫だったか尋ねると、患者が10人いれば1人...
View Articleホームレスの小谷さん
ホームレスの小谷さんがお見舞いに来てくれた。 会いたいと口に出した23時間後には目の前にいる、フットワークの軽さに驚いた。小谷さんは面白い人だ、面識はなかったので共通の友人を介したのだけど、その共通の友人も面白い人だ。面白い人というのは不思議と面白い人たちで集まる。...
View Article幡野トーク開催お知らせ。
幡野トーク#1 開催のおしらせ日時18年1月27日15:00 会場15:30 開演|18:30 終演途中休憩あり場所amana square session...
View Article女の子からの手紙。
日中は病室ではなくロビーで過ごすことが多い。点滴をした高齢者だらけのロビーでMacBookを開いているので、看護師からはとんだ意識高い系患者が入院したと思われている。病室には子どもは入ってはいけないというルールがある。...
View Article鹿の解体
病院を抜け出して妻と子どもをつれて鹿の解体見学にいった。食事時に見てしまった人には申し訳ないけど、いま食べてるトンカツ定食もビーフストロガノフ定食も生きていたんです、当たり前だけど。食べるということは生きるということで、生きるということは何かを殺すということです。生きていた鹿がどんどん食材に変わっていくけど、その美しさは変わらない。息子に野生で生きていた鹿を見せてあげたかった、立派な角をもつオス鹿に...
View Article幡野トーク応募締め切りについて。
幡野トークについて。予想をはるかに超える応募があり、感謝しつつも驚いています。すでに一部の方には立ち見になってしまうことが予想されております。休憩回数を増やし、体の不自由な方や小さなお子様連れのかたへの優先エリアを設け、また床にも座れるように最大限対応し、みなさまの負担軽減や会場の安全確保、スムーズな運営のため明日 24日 朝 8:00...
View Article退院と幡野トーク。
1ヶ月の放射線治療が終わって退院をした。全然スリムになっていないのが不思議なところ。最初は病院のベッドごと治療室に運ばれていたのが、車椅子移動になり、杖になり、最終的に杖なしで歩くことができるぐらいにまでなった。ただ根本的な治療ではないので助からないことには変わらない。...
View Article嫌いな人。
電話番号を変えた、新しい番号は妻にしか教えていない。母と姉にすら新しい番号は教えていない、だから番号を聞かないで欲しい。連絡を取りたい方はLINEかmessengerかEメールもしくは妻に連絡してください。SNSやら口コミやらで病状を知って電話してくれる人が多いのだけど、そういう人のほとんどが数年ぶりに電話してきた方で30分ぐらいご自分の近況の話をして満足して切るんです。ありがとう、迷惑なんだ。心配...
View Article最後の狩猟。
狩猟シーズンが始まった直後にガンが発覚して2ヶ月、いまだにガンという漢字が書けない。ショックで受け入れられていないとか心境の問題はなく、学力の問題だ。入院や引越しを余儀なくされ慌ただしくなり、狩猟どころではなくなった。僕のガンの自覚症状は激痛と体が急激に老いることだ。激痛で横になることもできなくなり夜も眠れない。ソファーに腰掛けて毛布にくるまり30分ぐらいの睡眠と痛みで目が覚めるというセットを夜中に...
View Article引っ越し。
僕が死んだときになにかと便利なので妻の実家の近くに引っ越しをした。義実家から徒歩6分、地獄が近づいた気分だ。死んだらせめて天国に行かせてほしい。梱包も荷ほどきも出来ないので引っ越し屋さんにお願いしたら、通常の3倍の料金がかかった。良いサービスというのは高くて当然で、本来そうあるべきだ。それを理解しつつ営業マンと値下げ交渉をした。どこまで値段を下げられるのか試したかった。結果、ルンバが一台購入できるぐ...
View Articleレトルトカレーみたいな励まし。
92歳になる妻の祖父が入院した、マジやばい。ずっと畑が生きがいだったけど2年前に家族から危ないと止められた。若々しいおじいちゃんは生きがいを無くしたことで、どんどん老いていった。おじいちゃんは畑の上で死ぬことが幸せなのではないかと思う。畑を止めさせたのは長生きしてほしいという善意が根底にある優しさなんだけど、僕は優しい虐待だと感じる。長生きを目的にするのは間違いだ、幸せになるのが目的で長生きは手段に...
View Articlepolcaでの支援のお願いです。
厚かましいことは重々承知の上なのですが、支援のお願いです。僕が34歳で医師から数年で死ぬと言われても自暴自棄にならず理性を保てているのにはいくつかの理由があります。その中で大きな理由になった存在が神戸に住む12歳の少年タケヒロくんです。彼は心臓病、いつ亡くなってもおかしくないそうです。彼のことをご存知の方もいるかもしれません、2月4日の放送されたMr.サンデーの西野亮廣さんの特集に出ていました。彼は...
View Article13歳の誕生日。
タケヒロくんは先天性の心臓病だ、最新の学会発表によると平均18歳までしか生きられない。2月16日、彼は13歳になった。心臓病の子どもは背があまり伸びないそうだ。同年齢の平均身長より高い彼の体に血液を循環させるため、彼の心臓に負荷がかかる。彼の寿命は学会発表を下回ることになるかもしれない。「会いたい人が会いにきて欲しい。」お母さんがプレゼントに何が欲しいか聞くと、13歳らしくない彼の答えが返ってきた。...
View Article